現在住宅に使用されている雨どいの多くは、塩化ビニルというプラスチック製です。外壁の角へ垂直に設置してある雨どいに、自転車や台車をぶつけて割れることがあります。ちょっとした傷であればお金をかけずに、DIYで修理したいと考えるでしょう。今回は雨どいをDIYで修理できるのか、DIYで修理する場合の方法や注意点などを詳しく紹介します。
雨どい修理をDIYで行う
住宅に設置されている雨どいは、築10年くらい経つと継ぎ目の緩みや、といの歪みなどが起こります。また低い部分の雨どいは自転車をぶつけたり、子どものいたずらでヒビが入り割れたりすることもあるでしょう。そのような雨どいの破損について、DIYで修理も可能です。
DIYによる雨どい修理は限定的
DIYによる雨どい修理は、限定的ですが可能です。地上から手が届く位置内で雨どいの一部が破損し、なおかつ破損個所が1～2箇所程度であれば、DIYで修理対応できます。逆にいえばDIYで雨どいを修理する場合、安全性確保からもこの範囲の修理に限定すべきでしょう。
DIYの前に雨どいの掃除も大切
雨どいは豪雨や台風の強風で、落ち葉などのゴミが溜まりがちな部分です。これらを放置しておくと、水分を含んだゴミや葉っぱの重さで、雨どいが歪むこともあります。また、雨どいに溜まった葉っぱやゴミは、雨どいに詰まったままになり、雨どいから水が流れにくくなる原因になります。
無理のない範囲でよいので、日頃から定期的に雨どいの中の掃除をすることがおすすめです。雨どいの筒状の部分は、針金を通したタオルなどで上から下へ通しましょう。そして中に詰まったゴミを押し出して掃除し、雨水の流れをよくしましょう。
DIYで修理する雨どいの種類
DIYで雨どいを修理する前に、雨どいの形状について知っておくのがおすすめです。雨どいは大きく分けると、3つの部材から構成されています。まず「軒樋（のきどい）」とよばれる、軒先に設置されている「とい」です。といが集めた雨水の集まる四角い部分が「集水器（しゅうすいき）」です。
集水器に集まった雨水を地上に流す部分が「竪樋（たてどい）」となります。通常は筒状になっていて、基本的には上から下に垂直に設置されます。
軒どいは3種類
軒どいは大別すると半円型・角型・特殊型の3種類です。3種類それぞれに特徴があります。多くの方が雨どいといわれて、イメージされる形状が半円型でしょう。築20年以上の住宅の雨どいは、ほとんどが半円型のといが使用されています。
近年人気になっているのが角型の雨どいです。築年数が浅い住宅に角型の雨どいが多く使われています。角型は半円型の雨どいに比べて、流水量が多くなるのも特徴です。特殊型は裏日本や東北や北海道といった雪国で使われることが多く、南国では見かけません。特殊型は集水器に雪が詰まることを防いだり、雪かきの際に雨どいが傷付いたりすることを防ぎます。そのため雨どいに覆いがついているのです。
DIYの雨どい修理の注意点
ほとんどの雨どいは高所に設置してあります。はしごや脚立で作業できる高さに設置されているだけでなく、住宅の2階や3階に設置する場合は、足場を組んで作業します。このように高所作業のため雨どい修理は、プロの業者に依頼しましょう。素人が雨どい修理を実施した際に発生する可能性が高いリスクを、以下に紹介します。
- 高所作業による転落事故のリスク
- 屋根に降った雨水がスムーズに流れなくなるリスク
- 修理したことで現状よりも雨どいの状態が悪くなるリスク
- 不完全な工事で新たな雨漏りが発症するリスク
- 雨どい修理用の工具を用意することが必要
- はしごや脚立を用意することが必要
雨どいは2メートル以上の高さがあるケースも多く、高所作業だけに転落事故が起きると、大事故になることもあります。また軒どいは水が流れるように微妙な角度が付いているものです。その角度を守る必要があり、DIYの修理でその傾斜が失われることもあるのです。
このように見かけ以上に雨どいのDIYは難易度が高くなっています。工事したことでスムーズに雨水が流れにくくなり、新たな雨どいの雨漏りにつながるリスクもあることを、理解しておきましょう。
まとめ
雨どいのDIY修理は高所作業に該当しません。しかも1・2か所を修理する場合であれば、入念な準備を行った上での実行は可能です。この場合でものこぎりを使う、雨どいの接手の接着作業もあるため、DIYの知識や経験が必要です。大部分の雨どいは危険がともなう高所にあり、専門知識も必要なのでプロに依頼することをおすすめします。
「株式会社はおぷらす」は石川県白山市にある、屋根リフォームや外壁リフォームを施行する工務店です。アフターフォローもバッチリな屋根工事のメニューを中心に、さまざまな修理メニューをご紹介しております。雨どいの修理工事も承り可能です。
また雨漏り工事では屋根の下地を新しいものにし、防水シートを貼り元のような雨漏りしない屋根に修理いたします。瓦の破損やズレに気付いた場合に、雨漏り防止のためにも早めに修理を行うことが大切です。住宅リフォームについて、お問い合わせだけでも歓迎いたします。弊社へお気軽にお問い合わせください。
